香住鶴の歩み

香住鶴発祥の地・香住区森にある亀居山大乗寺の襖絵は、江戸時代後期の画聖・円山応擧とその一門により製作されたもので、165点すべてが国の重要文化財に指定され、別名「応擧寺」と呼ばれている。香住鶴は、当時遠く京を離れた応擧と門下生達の心をなぐさめた酒であると言われている。

創業は1725年(享保10年)、本年で298年目を迎える。

1945年(昭和20年)12月、近隣の酒造家三者と合併。規模の大きかった福本酒造場・福本精三が代表取締役に就任。戦後復興以降、「大手ブランド」志向の強まりにより販売面にて苦しい時もあったが、品質重視の経営方針を継続・強化することにより1970年(昭和50年)代から販売数量が増加。但馬の地酒としての地位も確固たるものにし「兵庫の地酒」の雄として、評価が高い。

更なる成長をめざし、2003年(平成15年)10月、香住区小原に本社蔵を移転し、高付加価値商品開発と企業力強化を目ざす。

現在、地元但馬地区(兵庫県北部)にて総出荷量の約6割を販売。又、米国・英国その他の国へも輸出している。

~「生酛・山廃」での酒造り~

他社とは一味違う酒を目指して1967年(昭和42年)より「山廃仕込」にて醸造を始める。

1999年(平成11酒造年度)よりさらに「生酛造り」も復活させる。

2011年(平成23酒造年度)より全仕込みを「生酛」、又は「山廃」で醸造。これは、現時点においても全国的にも稀な取り組みである。

原料米は全て兵庫県産米を使用し、常にこだわりの酒造りを目指している。

今後共、兵庫の地酒の雄として、但馬の食文化の発展の為、一層貢献し、日本酒文化を振興させる事を目指している。

生酛 山廃蔵 (きもと やまはいぐら)

~天然乳酸菌発酵~

香住鶴は、兵庫県の旧香住町にて、古来より伝わる日本酒の製造法「生酛(生もと)造り」にこだわり、独特の風味を造り上げています。

蔵人が一体となって丹念に仕上げる、香住鶴の真心と伝統の味をどうぞご賞味ください。

会社風景

全景

香住鶴 会社 全景 蔵元

直売店「福智屋」(店内)

香住鶴 会社 全景 蔵元

直売店「福智屋」(外観)

香住鶴 会社 全景 蔵元

製造棟

香住鶴 製造棟 蔵元

カフェ(飲食スペース)

香住鶴 製造棟 蔵元

歴史展示スペース

香住鶴 製造棟 蔵元

会社概要

社名 香住鶴 株式会社
代表取締役 福本 和広 (10代目)
所在地 〒669-6559
兵庫県美方郡香美町香住区小原600-2
TEL 0796-36-0029(代表)
0796-39-2910(直売店 福智屋)
FAX 0796-36-3273
創業 1725年(享保十年)
設立 1945年(昭和20年12月18日)
資本金 9,600万円
従業員数 40名<男子16名 女子24名>
事業内容 日本酒の製造 ・ 販売及び酒造米の栽培
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アクセス方法

矢田川の清らかな水と緑豊かな自然に包まれた香住鶴の酒蔵・福壽蔵。最新の設備と昔ながらの伝統が調和した香住鶴の酒造りを間近でご覧頂けます。また、気軽にご利用いただける販売施設もございますので、ドライブの途中などお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

・神戸、大阪、京都から
舞鶴若狭道・春日IC→北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山IC→国道9号線→県道4号線(香住村岡線)を香住へ約20分。

・姫路、岡山から
中国道→播但連絡道・和田山IC→北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山IC→国道9号線→県道4号線(香住村岡線)を香住へ約20分。

・鳥取から
国道9号線・浦富IC→国道178号線・香住IC→県道4号線(香住村岡線)を村岡へ約10分。

香住鶴×SDGs

SDGs(エスディージーズ)とは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された国際目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。
17のゴール・169のターゲットから構成され地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。途上国から先進国まで一体となって、さまざまな活動を行っています。

日本酒の製造~出荷までには多量の電気、石油等の熱エネルギー、資源を必要としています。
また日本酒の原料であるお米も地球温暖化の影響を大きく受けています。
香住鶴では限りある資源を最大限有効に活用すべく、さまざまな取り組みを行っています。

~香住鶴の取り組み~
・香住の特産品である松葉ガニ(ズワイガニ)、香住ガニ(ベニズワイガニ)を身抜きした際にでる蟹殻を原料とした有機肥料で自社生産の酒米を栽培しています。

・貯蔵棟の屋根に井戸水を利用した散水設備を設置。夏の間、冷房に使用する電気量の削減が可能になりました。

・会社内の照明を順次、LED化。電力使用量の削減を進めています。

・紙パック詰の製品についてシュリンクフィルム包装の廃止。シュリンクの原料となる石油、包装時に使用する電力を削減できました。

これからもさらなる高品質化、省エネルギー化をすすめてまいります。

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兵庫五国 酒蔵之会

兵庫県は古来五つの国より成り立っており、独自のすばらしい地域文化と風土を有し、それぞれの土地の米や水を使い、伝承の酒造りを行ってきました。

個性豊かな一国一蔵のお酒と文化を、より多くの方々にお伝えします。 香住鶴は但馬の国となります。

神戸酒心館「福寿」  摂津之国の酒蔵

都美人酒造「都美人」  淡路之国の酒蔵

本田商店「龍力」  播磨之国の酒蔵

西山酒造場「小鼓」  丹波之国の酒蔵